2016年10月26日水曜日

WordPressとセキュリティ「ゆりかごから墓場まで」

こんにちは。HASHコンサルティングの松本隆則です。
今回は弊社のWordPressに対する取り組みについてお話させていただきます。

KUSANAGI Ready プロジェクト

HASHコンサルティングは、プライム・ストラテジー株式会社(https://www.prime-strategy.co.jp/)と共に、WordPressの主要なプラグインやテーマを検証し、一定の水準をクリアしているプラグインやテーマを公表する「KUSANAGI Ready プロジェクト」の運営を開始いたしました。

本プロジェクトの詳細については、以下のサイトをご参照ください。

WordPressセキュリティ強化サービス

ところで、弊社徳丸は、ブログ執筆やイベントでの登壇などの様々な場面でWordPressに関わっています。
上記のWordPressとの関わり、および、「KUSANAGI Ready プロジェクト」の共同運営開始を発表したことを受けて、WordPressで構築されたサイトに特化したセキュリティ関連サービスをご案内いたします。

WordPressとセキュリティ

WordPressは非常に使い勝手の良いCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のため、世界中で普及していて日本でも人気が高いです。しかし、WordPressをセキュアに構築・運用するための知見は広く普及しているとは言えません。

また、WordPressは、製品のコア部分だけではなく、テーマやプラグインに対しても、セキュリティ向上のために継続的な対応が必要です。

そのため、一般的な脆弱性診断を受けての対症療法だけでは、セキュアなサイトの構築や運用を効果的に進めることができません。

WordPressサイトのセキュリティを強化する

そこで、HASHコンサルティングは、多くのセキュリティ対策の実績に裏打ちされた経験を活かして、お客様のご要望にマッチするカスタムメイドのWordPressサイト向けセキュリティ強化サービスをご提案いたします。
本サービスは、WordPressサイトの開発ライフサイクル(企画、開発、試験、運用)それぞれのフェーズで効果的なソリューションです。
ライフサイクル 対応するサービス サービスの具体例
企画・開発 サイト設定支援 OSやWebサーバ、WordPress本体などに適用すべきセキュリティ関連設定を体系化
試験・運用 脆弱性診断 カスタムテーマの脆弱性について効果的な診断を実施
WAF連携支援 WordPressサイトの運用に適したWAFの導入・設定
教育・技術指導 WordPress運用者向け講習会

なお、サービスの詳細につきましては、弊社公式サイトの以下のページをご参照ください。
WordPressサイトのセキュリティ強化支援
https://www.eg-secure.co.jp/service/wordpress_security/


HASHコンサルティングのミッション

私たちのミッションは、増え続けるサイバーセキュリティの課題に対して本質的な解決策を提供することです。

本記事でご紹介したHASHコンサルティングのサービスにて、みなさまのWordPressサイトのセキュリティ強化に貢献できるよう日々精進いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

2016年9月6日火曜日

私は如何にして心配するのを止めてOWASP ZAPハンズオンセミナーを愛するようになったか

はじめまして。HASHコンサルティングでエンジニアをしている松本隆則と申します。

弊社一ノ瀬に続き、私もHASHコンサルティング株式会社公式ブログを更新していくことになりましたので、よろしくお願いいたします。
というわけで、従業員の投稿第2弾はHASHコンサルティングの新サービスの話です。

新サービスについて

HASHコンサルティング株式会社は、2016年8月24日に「脆弱性検査ハンズオンセミナー with OWASP ZAP」というサービスの開始を発表いたしました。

本サービスは、OWASP ZAPというオープンソースのツールによる脆弱性検査の手法を、ハンズオン形式で解説するセミナーです。
ご参加者のニーズに合わせて、二つのコースをご用意しております。
  • ウェブ健康診断 with OWASP ZAP
  • OWASP ZAP Maniacs

「ウェブ健康診断 with OWASP ZAP」コース

2008年に財団法人地方自治情報センター(LASDEC)により策定され、現在は維持・発展に係る業務が独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に移管された「ウェブ健康診断仕様」に準拠した脆弱性検査を、OWASP ZAPにより効率良く実施する手法をお伝えいたします。

「OWASP ZAP Maniacs」コース

クロスサイト・スクリプティングやSQLインジェクションのような主要な脆弱性の本質を理解したい方や、OWASP ZAPの「裏ワザ」が知りたい方を対象に、脆弱性の詳細な解説およびOWASP ZAPを使用して脆弱性を検出する方法をお伝えいたします。

以上のふたつのコースにより、開発フェーズからの継続的な脆弱性診断をOWASP ZAPで効率よく実施できます。

それぞれのコースの具体的な内容については、HASHコンサルティングのサービス案内ページをご参照ください。

脆弱性診断研究会

私は、2014年8月に「脆弱性診断研究会(Security Testing Workshop)」を立ち上げて以来、毎月、ハンズオンセミナーを開催しており、延べ開催数は30回を超えています。
セミナーのテーマは脆弱性診断の考え方や手法の解説です。

毎回、コワーキングスペース茅場町 Co-Edo様のセミナールームを使用しているので、参加者は既定の利用料金(ドロップイン料金)をCo-Edo様に支払う必要がありますが、脆弱性診断研究会としては料金を一切頂いておりません。

ちなみに、セミナーを受講する場合に支払う料金は、コワーキングスペースを利用する際のドロップイン料金でもあるため、セミナー開始時間前にコワーキングスペースに入場して、持ち込んだPCで好きな作業をしながら開始を待つことも可能です。

それでは、何故、私は毎月手弁当で平日仕事が終わった後にハンズオンセミナーを開催しているのでしょうか。

また、何故、HASHコンサルティングは、自社の脆弱性診断ノウハウを世間に晒すようなセミナーをサービス化したのでしょうか。

その理由は脆弱性診断に対する10年来の私の「悩み」にあります。

セキュリティエンジニアとしての悩み

私の脆弱性診断に対する悩みは、診断業務に関わり始めた10年前と現在とで、検出される脆弱性の「質」がほとんど変わらない、という事実です。

例えば「クロスサイト・スクリプティング」。以下のサイトによると、1999年から2000年にかけて、CERT/CCとMicrosoftにより脆弱性の脅威が勧告されています。
  • http://www.cert.org/historical/advisories/CA-2000-02.cfm
  • https://blogs.msdn.microsoft.com/dross/2009/12/15/happy-10th-birthday-cross-site-scripting/
クロスサイト・スクリプティング脆弱性の仕組みや脅威について、15年以上も前に影響力の大きな組織や機関により示されているにも関わらず、未だにさまざまなウェブアプリケーションで検出され続けています。

クロスサイト・スクリプティング以外の、よく知られている脆弱性の一つである「SQLインジェクション」も、以前より頻度は低くなっていますが、さまざまな製品で毎月のように検出され公表されています。

世の中に知られるようになってから10年以上経っている脆弱性が今だに検出され続ける原因を、ウェブアプリケーション開発エンジニアの不勉強さに求めるのは簡単ですが、本当に開発エンジニア「だけ」の責任なのでしょうか。

正直、明確な答えは出ないままなのですが、ふとしたきっかけで、脆弱性診断会社やセキュリティエンジニアは、ウェブアプリケーションを開発・運営するお客様に対して、今までと異なるアプローチをかける必要があるのではないか、と思うようになりました。

または私は如何にして心配するのを止めてハンズオンセミナーを愛するようになったか

ふとしたきっかけというのは、「もくもく会」への参加です。

2014年の某月某日、ウェブアプリケーションを構築するために採用を考えていたJavaのフレームワーク「Play! Framework」の「もくもく会」が、コワーキングスペース茅場町 Co-Edo様で開催されました。

もくもく会とは、エンジニアが数名集まって、特定のプログラム言語や製品に関連するテーマに沿って、開発環境の構築やシステム開発などの作業を、文字通り黙々と行う、というイベントです。実際は、必ずしも終始無言で作業を進めるわけではなく、エンジニア同士がお互いにあれこれ会話を交わしながらの作業になることも多いです。
何度かもくもく会に参加したおかげで、独学で勉強するよりも多くの知見が得られ、さまざまな情報を共有することができました。

大げさですが、このときの他のエンジニアとの「邂逅」が、脆弱性診断研究会立ち上げのきっかけとなりました。
さらに、より多くの方々との交流を目指すためと、非公認でOWASP ZAPのハンズオンセミナーを実施している「後ろめたさ」を解消するために、2016年の某月某日に開催されたOWASP Japanのイベント会場で、OWASP Japanプロモーションチームのリーダーにお声掛けしてチームに参加させていただいています。

OWASP Japanプロモーションチームおよび脆弱性診断研究会の活動を通じて知り合った素敵な方々から刺激を受けて、セミナー継続のモチベーションは上がる一方です。

脆弱性検査ハンズオンセミナーのススメ

以上のような思いから始めたセミナーの開催経験を仕事で活かすために、HASHコンサルティングのサービスとしてもハンズオンセミナーを実施することになりました。

平日の仕事帰りに時間が取れるエンジニアやウェブアプリケーション管理者は、脆弱性診断研究会によるハンズオンセミナーを受講していただけると嬉しいですが、仕事が忙しくてなかなか時間が取れない方も多いと思います。

弊社の脆弱性検査ハンズオンセミナーは、原則として、平日の営業時間内に、お客様のもとへ伺ってハンズオンセミナーを開催いたします。

例えば、上司として部下にハンズオンセミナーを受けてもらいたいと思っても、定時後に開催されるセミナーの受講を強制するのは色んな意味で難しいですが、従業員の勤務時間内に自社内で実施されるセミナーへの出席は業務として指示できるのでオススメです(^^♪


会社や組織として、脆弱性診断の考え方や手法などのノウハウを組織内部に蓄積したいとお考えでしたら、「脆弱性検査ハンズオンセミナー with OWASP ZAP」についてお気軽にお問い合わせいだだけると幸甚に存じます。



本サービスがウェブアプリケーションの脆弱性を少しでも減らすことに役立つことを願ってやみません。



いらすとや

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